【現地レポ】欧州製ホースボックスで馬運車の概念が変わる!英国障害馬術競技で見た日本の知らない"馬と暮らす"世界

先日、イギリスで最も権威ある障害馬術競技のひとつ「King George V Gold Cup」が開催されるヒックステッドの大会へ足を運んできました。トップライダーたちの華麗な騎乗に息をのむのはもちろんですが、私の目を釘付けにしたのは、会場に集うもう一つの主役たちでした。

それは、日本では見たこともないような、お洒落で機能的な「ホースボックス(Horsebox)」と呼ばれる「馬運車」の数々です。

駐車場には、まるで高級キャンピングカーのような大型ホースボックスがずらり。出展エリアでは最新モデルの展示会が開かれ、多くの馬主たちが熱心に品定めをしています。

この光景こそ、今なお貴族制度が存在し、馬が「家族の一員」として暮らしに溶け込んでいるイギリスならではの文化と歴史の象徴。今回は、現地の熱気とともに、この奥深いホースボックスの世界と、日本で手に入れる可能性についてレポートします。

日本とは全く違う!英国の「ホースボックス」文化

日本の「馬運車」というと、競馬関係者や運送業者が使う、いわゆる「トラック」をイメージする方が多いのではないでしょうか。

実際のところ、日本中央競馬会(JRA)や地方競馬、これらの関係者が使用するのは、大型トラックを改造した概ね4頭積みの馬運車で、高速道路や主要国道で見かけることがあります。規模の小さな牧場や大学・高校の馬術部だと、専門業者に依頼したり、家畜運搬用の小型トラックを使うことも少なくありません。

しかし、イギリスでは全く異なります。乗馬が国民的なスポーツ・レジャーとして根付いているため、個人が自分の馬を競技会やカントリーサイドでの外乗(ハッキング)に連れていくのが日常です。

そのため、自家用車感覚で運転できる小型のホースボックスから、キッチンやシャワー、豪華なリビングスペースまで備えた大型のものまで、市場が非常に成熟しているのです。

特に人気なのが、車両総重量3.5トン以下のバンをベースにしたタイプ。これなら、英国の免許制度では日本の普通免許に近い感覚で運転できるため、多くのホースマンに愛用されています。

現地で発見!注目のカスタムホースボックスビルダー

会場でひときわ注目を集めていたのが、まさにこのホースボックスを専門に作るカスタムビルダーたちです。その中でも、特に印象的だった2社をご紹介します。新型が投入されたルノー マスターはやはり外せないようです。

ブルームフィールズ(Bloomfields 

最大36名の熟練職人が一台一台手作業で仕上げる、英国クラフトマンシップの結晶。ベース車両はルノー・マスター、プジョー・ボクサー、フィアット・デュカートなど欧州の信頼性の高いシャシーを採用し、英国初の強化ファイバーグラス製一体成型パーティションなど、馬の安全と快適性を追求した独自技術が満載です。厳格な160項目の品質管理と欧州最高レベルの認証取得により、すでに日本でも走行実績があり、英国王室御用達の厩舎でも採用される品質は折り紙付き。3.5トンクラスでは欧州のリーダー的存在です。

テオー(Théault 

1924年創業、フランス・ノルマンディーの老舗が誇る、ホースボックス界のプレミアムブランド。メルセデス・スプリンター、ルノー・マスターをベースに、アルミモノコック構造による軽量化と剛性の両立、革新的なSWITCH©モジュラーシステムなど、フランスらしいエレガンスと最先端技術が融合。オリンピックや凱旋門賞などの国際大会で各国代表が信頼を寄せ、日本を含む世界60カ国以上で愛用されるグローバルスタンダード。まさに「動く芸術品」と呼ぶにふさわしい、一生モノの相棒です。

欧州車のホースボックスを日本で手に入れるには?

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ワイエムワークスは、イギリスをはじめとするヨーロッパからの車両輸入を専門とし、長年の経験と知識、そして現地との強力なネットワークを持っています。

お客様のご希望をヒアリングし、Bloomfieldsのような信頼できるビルダーへの発注から、輸入手続き、日本の保安基準に適合させるための改善(ガス検など)、そして登録・納車まで、全てのプロセスをワンストップでサポートいたします。

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